日々、心理カウンセリングをしていて思うのですが、アダルトチルドレンの人たちは、「長男・長女」であることが多いです。
機能不全家庭では、親たちは子どもの頑張りに頼ることが多く、その子どもたちの中でも、年長の「長男・長女」に頼ることが多くなる傾向にあります。
親たちからすれば、「長男・長女」は、下の子の面倒をみてくれる有難い存在です。
機能不全家庭の親たちは、そもそも、結婚する前からアダルトチルドレンである場合がほとんどなので、そうでない親たちよりも子育てに関して未熟な場合があります。
例えば、
機能不全家庭の親たちがアダルトチルドレンになってしまったのは、下記のようなことが原因です。
・育った家庭が機能不全家庭だった
・養育者が愛着障害(不安定型)だった
・親の夫婦関係が不和だった
・嫁姑関係が不和だった
・養育者がアルコール・ギャンブルなどの依存症患者だった
・養育者が精神疾患の患者(先天的・後天的)だった
・家族に障害者や病人が居て、お世話が大変だった
・育った家庭が経済的に貧困だった
・災害や事故により、家庭が崩壊した
など。
※アダルトチルドレンや機能不全家庭については、こちらをご覧ください。
アダルトチルドレンの親たちは、大変な思いをして子ども時代を過ごしてきたので、そうでない親たちよりも、ずっと上手く大人対応できそうです。
しかしながら、彼らは親の代わりをさせられることが多かったため、子どもとして可愛がられたり、大切に教育されたりした経験がほとんどありませんでした。
なので、子育てをどうしていいかわからないのです。
そのため、アダルトチルドレンの親たちは、特に「長男・長女」に自分たちがしてきたことをさせようとします。
なぜなら、彼らにとって、それは当たり前だから。
皮肉なことですが、これが『世代間連鎖』です。
自分たちが大変だったからと、子どもを過保護に育てる親たちもいますが、それは子どもを大切に育てることとは違います。
子どもを大切に育てるとは、将来子どもが社会で生き抜いていけるように、人として大事なことを教えたり、生きる知恵を授けたりして子どもの未来を守ってあげることです。
そうすると、独裁者のようになって、一方的に指導する親たちもいますが、子どもは本当に自分のことを思ってくれる親のことはわかるものです。
また、親たちは自分たちがしなければいけないことを「長男・長女」に押しつけておいて、彼らが失敗したらそのことを責め、彼らに責任を取らせようとします。
子どもに大人の責任は取れません。
責任が取れないからこそ、親が面倒をみているのです。
社会に対して責任が取れないからこそ、子どもなのです。
もしもあなたが、未熟な親たちに親代わりをさせられ、つらい子ども時代を過ごしたなら…
そして、自分でセルフケアを試みても、どうしてもトラウマ(心の傷)に苦しめられてしんどいなら…
大分の心理カウンセラー/高緑ひろみが、あなたの心の声を聴かせていただきます。
生きている時間は、長いようで短いです!
「自分には価値がない」という思い込みにピリオドを打ち、心の底から望む未来に向かって、自分らしく大胆に前進しましょう!
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